飛び地的な分布形態で空間的にも孤立した形態

EC031_L
さらに田辺町の南側に位置する木津町,精華町では,京
都市への通勤・通学率は,それぞれ7.8%,13.3%と低いが,これらの町で
は時間距離の短い大阪府や奈良県内への通勤・通学流動が多い。同様に,加茂
台団地のある加茂町や京阪本線沿線の八幡市では,市平均では京都府内23.5%(うち京都市16.4%),大阪府41.3%(うち大阪市18.2%,隣接の枚方市
11.9%)であるが,男山団地9)では最寄りの公共交通機関による大阪市方面へ
のアクセスにすぐれるため,京都市への通勤・通学者がさらに少なく,大阪府
への通勤・通学が半数以上を占めている。

火事にも備えましょう。←こちらでのサイトではいろいろな住宅情報を取り揃えております。

これらの京都市南郊地域は,宇治市・長岡京市・城陽市・八幡市など高度経
済成長期において激しく都市化の進行した地域であったが,それぞれの都市化
の様相にはいくつかの特徴がある。宅地化の形態に関しては,丘陵地の大規模
開発とその周辺や既存集落に隣接したミニ開発に大きく分けられる。前者は集
落形態から判断して,既存集落との関係が希薄な関係となっている開発地が多
い。例えば,宇治市の琵琶台団地や折居台団地,八幡市の男山団地,田辺町の
松井ヶ丘団地や花住坂団地などでは,丘陵地上にあるため既存集落とは地形的
にも距離的にも乖離し,飛び地的な分布形態で空間的にも孤立した形態をとる
ことが多い。当地域内の大部分の住宅団地では,供給
戸数が多くても学校などの公共用地を住宅団地内に予め整備したものは少なく,
宇治市の大部分の住宅団地をはじめとして,城陽市の城陽団地や城陽宮の谷団
地や,田辺町の松井ヶ丘団地などのように,地元自治体が後追い的に住宅団地
の隣接地に学校を建設したような事例がほとんどである。このような開発形態
となった原因は,宅地開発に対して行政側の宅地開発指導要綱などによる開発
規制が遅れたことや,宅地開発指導要綱施行直前の駆け込み的な開発が多かっ
たことによるものと思われる。