若年世帯に該当する年齢階級の入居が少ない

EC033_L
高齢化の問題と対比される現象であるが,0~9歳人口の分析から都営住宅
においては若年世帯に該当する年齢階級の入居が少ないことが明らかとなった
ように,今後の都心居住者の年齢階級のミックス化をはかり,都市内部におけ
る再活性化を検討するためにも,今後の新たな住宅供給や住宅の建て替えにお
いて,居住者の年齢別人口構成には慎重な対応が求められる。

大都市内部地域においても,前節において明らかとなったように,民間の賃
貸民間集合住宅では住み替えが多いため居住者の加齢の進行が遅く,公営住宅
における居住者の高齢化が顕著であることが明らかとなった。また,広島市内
の集合住宅の事例(由井;1986)でみられたような,市街地内部と郊外地域に
おける公営住宅でみられた高齢化の進行度の地域的差異は,中心市街地のみを
対象としたために,本節で対象とした東京都区部では顕著ではなかった。しか
し,都心に近い地域では高齢化の進行が顕著な住宅が多かったのに対して,都
区部周辺地域にあたる北部や東部では都心周辺地域に比べて高齢化がそれほど
著しくない住宅も多かった。それらの住宅では高齢化直前の50~59歳人口率
が高く,入居当初の偏った年齢階級が平行移動的に加齢した状態で高齢化を迎
えようとしていることが明らかとなった。

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4節大都市郊外地域の住宅団地居住者特性とその変化
一京都府南部地域の事例一

本節は住宅形態ごとに居住者の年齢別人口構成や世帯状況などの居住者特性
にどのような特徴があるのかについて,地域スケールを広げて,明らかにする
ことを目的とする。