大量の就業機会を保有する地域

EC034_L
とくに,新規住宅供給地である郊外地域のみを対象として,
戸建て住宅からなる住宅団地や公営住宅・公団住宅などの集合住宅からなる住
宅地,およびミニ開発的な開発地に居住する世帯の特性を明らかにすることを
試みる。そこで本節では,ミニ開発が多いといわれる京阪神大都市圏のうち,
京都府南部地域を対象地域とする。

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1.地域概観
京都市南郊地域は,京都市と大阪市の2つの大都市圏に挟まれた地域であり,
1960年代以降の宅地化により急速に人口が増加した。当地域において早くか
ら人口増加がみられたのは向日市(当時は向日町)・長岡京市(当時は長岡
町),宇治市であり,1961年頃から兆候がみられた。その後の1965~90年に
かけての人口変化をみると,急激な住宅地化のみられた1965~70年の人口増
加率は著しく高く,大山崎町では169.3%,長岡京市86.8%,向日市では


78.4%,城陽市では78.0%,宇治市50.1%となっている。それらの地域に
少し遅れて,公団による大規模開発のあった八幡市では1970~75年に118.2%,久御山町では41.6%の増加率であった。田辺町(現,京田辺市)におい
ても1965~70年に24.1%の人口増加率であったが,より急激な人口増加と
なるのは,1980年以降のことであった。近年は,関西学研都市開発にともな
い大規模な住宅団地造成が行われている田辺町,精華町,木津町などで人口増
加率が高くなっている。とくに,木津町では1985~90年の間に人口増加率は
40.9%の高さであった。一方,新たな宅地化の少ない久御山町では,1985~
90年に人口は微減(-1.8%)するなど,向日市や長岡京市などにおいても
人口増加率は微増状態になった。
京都市の南側に隣接する宇治市,城陽市,向日市,大山崎町,久御山町には,
名神高速道・京奈和自動車道など主要道路の結節点に近いことから製造業や流
通関係の倉庫も多く立地し,このほかに繊維工業や自動車関連工場,食料品工
場などが立地し,郊外の住宅地だけではなく,大量の就業機会を保有する地域
でもある。