ハウジング研究について

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都市の地域構造に関する現在の研究が多岐多様であるように,ハウジング研究もその研究対象,問題意識,アプローチ,分析哲学などが多様である。そのなかにあって,「現代の都市は企業や消費者が何の制約もなく自由に振舞うことができる空間ではなく,行政的コントロールによって利害の調整が行われるのを常としている」(林;1991)のが明らかなように,制度論的視点は現在のハウジング研究には重要な研究視点のひとつであると考える。この制度論的アプローチには,都市構造解明の上で生態学的アプローチ,景観論的アプローチ,行動論的アプローチなどの研究成果が援用され,それらをもとにアーバン・マネージャーの役割をみることによって事象のメカニズムの解明を試みている。
いずれにしても,ハウジング研究は,都市の地域構造とその変化に関する研究と同様に,さまざまな立場からさらに多くの研究の蓄積が必要である。立場の違いがハウジングに関係する事象の捉え方や解釈の論争を招き,より多面的にハウジングにとらえることができると考えるからである。
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分析対象を越えて,さまざまな問題意識や分析手法,分析哲学などを意識して研究の蓄積を重ねることがハウジング研究の発展につながると考える。

なぜなら,これまでの研究の展開が再びリメイクされた状態で登場すること以外にも,パラダイムの革新的な変革により,これまでの研究と全く異なる立場のアプローチが登場する場合も想定でき,螺旋状の回転だけではアプローチの展開図に位置づけることができないと考えるからである。また林(1991)は,「各接近方法は互いに排他的な関係にあるのではなく,相互補完的な関係にある」と述べているが,相互補完的関係であるならば,必ずしもアプローチの展開が螺旋状である必然性もないはずである。